●【読みたい】 大崎善生 - 別れの後の静かな午後
ほどほどの村上春樹こと、大崎善生の(私にとっての)第4作目。
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村上春樹は時に凹みすぎる。
そのディープな世界に足を取られ、自分たちが生きている世界のどこにそんな小さな暗闇のかけらが落ちているのだろうと目をこらしている内に、夜は更け朝になる。そんな思いを毎日していたのでは、どんなに面白いとしても朝の通勤時に電車を遅らせる原因になるような、そんな嫌な思いを増やすだけだ。
大崎善生は、その点、好意的だ。
取り立ててどうこうというわけじゃないんだけれど、なんでも適度なのだ。作り込みも台詞回しも、雰囲気作りも頭に浮かんでくる映像も、あまりに遠く離れすぎていない。なので身近に感じる。でもたぶん後何作短編を読んでも、一作一作の名前を覚えていることはないと思う。必要ないことを覚える必要もないから、そんなに後ろめたく感じる必要もない。
大崎善生 - 球運、北へ
もちろん、理沙は何のプレゼントも持っていなかったし、僕も何も用意していなかった。
あるいはこうも言える。
何も持っていなかったことこそが、僕にとっての最高のプレゼントだったのだ。別れ際に理沙は僕にこう言って笑顔を見せたのだから。
「ごめんなさい。辞書、家に忘れてきちゃったの。今度、持ってくるね」
次にあったときも理沙は辞書を持っていなかった。その次も、そしてその次も。やがて僕は辞書を手にしていない彼女と会うことが、とても楽しみになっていった。
タイトル作の「別れの後の静かな午後」も、なかなかおもしろい。

コメント
kcさん!
こんなサイトもあったんですね!
ビックリしましたー☆
そしてあたしも大崎さん、結構、好感触で「ロックンロール」と「ドナウ…」は読みました。
このタイトルもまた素敵すぎですねー。
次、読んでみます!
Posted by: m18 | 2006年10月15日 14:58
>m18さん
えへへ、いろいろありまっせ♪
まだ読んでない二つですね~
お勧めは9月の四分の一と、この作品かな。
Posted by: kc | 2006年10月16日 17:55