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2006年10月03日

●【読みたい】 奥田英朗 - 東京物語

1978年、18歳。
1989年、29歳。

連綿と続く毎日を鮮やかに切り取った「あの頃」の毎日。

東京物語
東京物語奥田 英朗


おすすめ平均 star
star最後の一章がなんとなくじんと来た。。。
star男子がうらやましくなった
star1980年代
star私の知らない時代の物語なのに・・・
star懐かしい!!

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奥田英朗は「イン・ザ・プール」に続く2作品目。全作みたいなちょっとした「色物」要素は少ないけれど、こんな日々があったのだとどう世代を過ごしていない私が郷愁、いや違うな、郷愁というよりもっと鮮やかな褪せない青春グラフィティなのかもしれない。

奥田英朗 - 東京物語 - バチェラー・パーティー 1989/11/10
あちこちで人が抱き合っていた。涙で顔をくしゃくしゃにし、固く互いの肩を抱いていた。そうか。自分たちが生まれてきた頃できた壁だ。ほぼ三十年ぶりの再会なのか。
(中略)
「東西冷戦も終わったんだな」小倉がぽつりと言った。
「いいことじゃないの」と三輪。「世界はこれからが本番ってことよ。これが始まりさ。」
「おれたちもそうだといいけど」久雄が酔いの回った頭で言う。
「青春が終わり、人生は始まる、か」

田村久雄の人生にまつわる6篇を、奥田の筆力で書き上げると、嫌味のない・かといって爽やかすぎないポップな色合いに仕上がったと思う。心に残るほどの作品かというと私の場合そうではないけれど、清涼な読後感を味わい、少しほろ苦いビールを飲みながら昔を振り替えれる相手に電話したくなるかもしれません。

永遠のセブンティーズ、エイティーズと銘打ったCDなどが多いのも何か色褪せない、振り返りたくなるような時代なのでしょう。その時代に生きた田村久雄とその周りのお話しです。


2006年、46歳になっているであろう田村久雄はどうしているのかと、ふと考えてしまうのです。


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写真集も新装開店。
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