●【読みたい】 大崎善生 - 孤独か、それに等しいもの
1957年、札幌市生まれ。
![]() | 孤独か、それに等しいもの 大崎 善生 by G-Tools |
ある、とても暑い夏に逃げ込んだ本屋さんでジャケ買いした一品。
今日一日をかけて、私は何を失ってゆくのだろう--。
「私、ピアス穴を開けたの……」
「どうしたの?」
「ピ、ア、ス、穴をよ……」
「泣いているの?」
私は耳たぶに指先を当てる。
私が失ってしまったもの、あるいは今日中に失ってしまうものはナンなのだろう。そしてそれは大久保君のいっていたように、自分には気がつくことのできないモノなのだろうか。
本当に失うとはそういうことなのだろうか。
少し湿っぽい過去の過去の先には何があるのだろう、泣きながらでも、どうぞ進んで、と一歩後ろから押し出してくれる、そんな一作です。
