●【読みたい】 村上春樹 - 回転木馬のデッド・ヒート
お前はハルキストか、というお叱りを受けそうな、村上シリーズ。
疲れた脳みそに自然に流れ込んでくるんだもん、いいじゃん。
| 回転木馬のデッド・ヒート | |
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今日、電車の隣に座ったおじさんが変だった。
どこが変なのかはよく説明できないけれど、なんだかあちら側のヒトみたいな
感じでボクには実感がわかなかった。
そんなおじさんが、なんで自分と違うといえるのか、私たちはわからないまま、
適当に心の隅っこで消え去るのを待つだけ。
消え去る前に言葉にしたら、こうなる、というのは村上春樹談。
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俺にとっての不思議な話は、こうだ。
ある晴れた日にちゃりんこで1時間ぐらいのところにあるプールに行った。
小学生でその時期に、親と一緒ではなく、自分たちだけでだ。
家を出るときの親の心配そうなまなざしと、手を取って渡してくれた500円玉を忘れない。
ひとしきり泳いだ後、おなかが空いたとあって焼きそばか何かを食べた。
そのお金は自分のお小遣いから出したもので、先だってもらった500円じゃなかった。
「500円つかわへんかったで!」
といってほめてもらうつもりだったのかもしれない。
家に帰ろうと荷物をまとめ、着替えに向かう途中で無くすまじと
握りしめていた500円玉をふっとした瞬間に落とした。
ああ、落ちてしまった。拾わなきゃな、と思った瞬間。
ひょい、っと手が伸びて誰かに拾われた。
小学生の視点なんて、大人達に囲まれれば誰が取ったのかなんてわからない。
なかば茫然としたまま500円は諦めた。
家に帰って小さな嘘をついた。
500円でいっぱい食べたよ、と。
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2時間ほどで読めるし、通勤とかにどうぞ。

