●【読みたい】 国境の南、太陽の西
「国境の南、太陽の西」は技巧的な作品だけれど、あなたの経験とどこまで被るか、だな。
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村上春樹がプリンストンに居た時代(詳細は『やがて哀しき外国語』にて)に書いたのが、ねじまき鳥クロニクルと本作「国境の南、太陽の西」
一人っ子という現代においてはそれほど特殊ではなくなったlifestyleがもつ、本質的な孤独とそれから逃げ隠れせずに生きていくということを描いた前半から、30を過ぎ結婚して幸せな家庭を気づいたハジメとの不思議な邂逅をしてしまった「ひとりっこの唯一の友達」島本との恋愛が始まる。
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「誰かを好きになったのなら、それはそれで仕方ないと思うわよ。好きになったものはすきになったものなんだもの。あなたはきっと私だけじゃ足りなかったのよ。」
なかなかどきっとする台詞だ。
前編を通していえるけれど、村上春樹の作品を読んでいると昔フェミニストが叫んでいた批評が頭をいつもよぎるのは俺だけかな。
「ふざけるな、女がいつも男にかしづいて年上のお姉さんはあなたの性的欲求を満たしてくれて、一人で考えてるのがかっこいい男なんていうステレオタイプを広めている」
否定はできないな、といつも読みながら思うわけだけれど。
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「私は思うんだけれど」と彼女は言った、「あなたは私に向かってまだ何も尋ねていない」
その通り、男は女に興味が無くなったら質問をしたりしません。
愛想で生きていけないのが男だという気がします。

