●電子マネー:スイカとEdy、そしてセブンイレブン
近頃セブンイレブンが電子マネー事業に独自で参入するとのニュースが
世間を騒がしているわけだが。ローソンがSuica側を試験導入したからどうするのかと思いきや、独自ときましたか・・
曰く、
ちゅうてるわけだけれど、どうなのか検証してみよっと。
世間を騒がしているわけだが。ローソンがSuica側を試験導入したからどうするのかと思いきや、独自ときましたか・・
曰く、
セブン―イレブンが独自の電子マネー発行 07年春から 2005年11月30日01時27分
セブン&アイ・ホールディングスは29日、全国に約1万1000店を展開するコンビニエンスストア、セブン―イレブンの店頭で利用できる独自の電子マネーカードの発行を07年春から始めると発表した。初年度の発行枚数を1000万枚と見込み、JR東日本の「スイカ」(10月末で1406万枚)、ビットワレットの「エディ」(9月末で1290万枚)の2大陣営とは別に、それらに次ぐ規模の独自の電子マネーに育てる考えだ。
この電子マネーは、ICチップを搭載した非接触型のプリペイド方式で、決済サービスを提供する。セブン―イレブン店頭やセブン銀行の現金自動出入機(ATM)で入金する。買い物の際にポイントがたまる機能も付く予定。グループのイトーヨーカ堂などでも順次導入を進め、07年度中にグループ計約1万2500店で使えるようにする計画という。
電子マネーに詳しい森井昌克・神戸大教授(情報通信工学)は「細かいお金を扱う機会の多いコンビニは電子マネー需要が非常に高い。セブン―イレブンの参入は大きなインパクトがあり、硬貨利用が減る傾向に拍車がかかるだろう」と話す。
asahi.com: セブン―イレブンが独自の電子マネー発行 07年春から - ビジネス
http://www.asahi.com/business/update/1130/001.html?ref=rss
(2005.12.01(木) 10:32)
ちゅうてるわけだけれど、どうなのか検証してみよっと。
* * *
【メリット】
セブンイレブンが持つメリットは彼らの莫大なセブンイレブンネットワークだろう。
全国で11036店もあり、コンビニ業界では古参最大手である。それにイトーヨーカドーも加えると約12500店舗。加えてセブンイレブン本体への来店者数は一日960人ぐらいで、かつ来店頻度は2日に1回。
後々、規模を使ってセブン&アイHD全体的に広げていってシェア獲得をねらうわけです。
1.顧客情報確保
また、顧客情報の確保(CRM)も重要な点でしょう。
コンビニのように在庫管理などがシビアなところで近隣の利用者の動向が分かれば、品揃えもしっかり決めることが可能です。毎日1000人程度のお客さんがいながら、POSデータ以外はその情報を収集できずにいたコンビニとしては、消費者の属性に基づいたデータ収集ができてとても有用ですね。
2.支払い時間の短縮
コインなどを数えるおばちゃんがいなくなる分、確実に早くなります。混雑時のレジ回転率アップです。
3.ほかのコンビニとの差異化
セブンイレブンでポイントが貯まるとなれば囲い込みをすることができ、防御的攻撃ができる。
4.客単価アップ
カードにするとたいがい客単価が上がる、という鉄則です。
【デメリット】
電子マネーはすでに天下の分け目的争いになっていて、EdyかSuicaか、といった感じだったわけです。関西ではPiTaPaとかICOCAとかありますが、ICOCAはSuicaのJR西日本Versionなので互換性アリ、PiTaPaは何を寝ぼけてるねん、という勢いなので放置です。
表でみてみませう。
このような動勢をみて、デメリットといえば、
早期にEdy/Suicaを導入しないと消費者に混乱が起こる
個人情報保護などの観点から消費者は複数枚持つことを好まないだろう。
他社動向
来年、DoCoMo自身がプラットフォームになって「iD」という後払いクレジットカードサービスを始める。今までDoCoMoは利用する側だったモノを開発側に回るわけで、自身が推してきた「おサイフケータイ」のEdy/Suicaと真っ向から対決。 ちなみにここには先行者としてJCBの「QUICKPay」さんがおられます。(今回セブンに技術アドバイスを行うみたいですが)
新規参入
VISAやMasterなどが出てくるかもなーと思うけれど日本だけの市場ではムリでしょうね。
【まとめ】
結局、この手の事業は「ネットワーク性」というものが重要になってくる。そのネットワークからはみ出して、被害を被るのならばこのままネットワーク内にいたい、というのが消費者のSecond best的な回答になる。
Windowsなどが事実上標準となったのもこうやって、周りのソフトウェア・周辺機器をしっかり固めていったことに大いに起因している。
セブンでしか使えないカードvsレストランとかでも使えるカードという視点で見てみると、不便きわまりないことが分かる。いくら店頭でチャージ可能とはいえ、現金チャージするのであれば現金で払えるわけだし、逆に店頭で筐体使って口座からお金を振り込むのであれば、そんな面倒なことをするわけはない。
結局、このカードがポイントカード的になるのであれば、それ以上の広がりは見込めないだろう。またはFelicaを利用して携帯非接触型にするのであれば、携帯によるチャージを行ってくれるかもしれない。カード型の電子マネーは、持たないといけない理由がない限り、改めて所持してくれないと思う。
【2005.12.07追記】 ○セブンイレブンはオープンプラットフォーム?! 銀行と提携してATMを各店舗に導入していく他社をよそに、セブンは独自のATMシステムを導入。 NRIとの連携で生み出されたこのシステムは、銀行のみならず郵貯、信金などとも連携をし、 特定の銀行と結びつかなくてもネットワークをオープンにすることで消費者利益の向上に努めた。 ということは、今回もセブンがネットワークを広げるとすれば取り残されるどころか、 ネットワークのキープレーヤーとなる可能性が高いのか?
【メリット】
セブンイレブンが持つメリットは彼らの莫大なセブンイレブンネットワークだろう。
全国で11036店もあり、コンビニ業界では古参最大手である。それにイトーヨーカドーも加えると約12500店舗。加えてセブンイレブン本体への来店者数は一日960人ぐらいで、かつ来店頻度は2日に1回。
後々、規模を使ってセブン&アイHD全体的に広げていってシェア獲得をねらうわけです。
1.顧客情報確保
また、顧客情報の確保(CRM)も重要な点でしょう。
コンビニのように在庫管理などがシビアなところで近隣の利用者の動向が分かれば、品揃えもしっかり決めることが可能です。毎日1000人程度のお客さんがいながら、POSデータ以外はその情報を収集できずにいたコンビニとしては、消費者の属性に基づいたデータ収集ができてとても有用ですね。
2.支払い時間の短縮
コインなどを数えるおばちゃんがいなくなる分、確実に早くなります。混雑時のレジ回転率アップです。
3.ほかのコンビニとの差異化
セブンイレブンでポイントが貯まるとなれば囲い込みをすることができ、防御的攻撃ができる。
4.客単価アップ
カードにするとたいがい客単価が上がる、という鉄則です。
【デメリット】
電子マネーはすでに天下の分け目的争いになっていて、EdyかSuicaか、といった感じだったわけです。関西ではPiTaPaとかICOCAとかありますが、ICOCAはSuicaのJR西日本Versionなので互換性アリ、PiTaPaは何を寝ぼけてるねん、という勢いなので放置です。
表でみてみませう。
| 項目 | Edy | Suica | セブンイレブン |
| 発行年 | 2002.6月 | 2001.11月 | 2007年度(予定) |
| 発行枚数 | 1080万枚 | 782万枚 | 0 |
| 月間利用件数 | 1020万枚 | 480万枚 | 0 |
| 利用可能店舗 | 2万5000件 | 2500店 | 1万2000店(予定) |
| コンビニ | AM/PM、サークルKサンクス、ポプラ、沖縄ファミリーマート | ニューデイズ、ファミリーマート(ローソン、スリーエフ、デイリーヤマザキが試験導入) | セブンイレブン、イトーヨーカドー、デニーズジャパン |
| 飲食店 | プロント | ドトールコーヒー、ジョナサン | 0 |
| 航空会社 | 全日空 | 日本航空 | 0 |
| 銀行 | MTFG、SMBC | みずほ銀行 | 0 |
このような動勢をみて、デメリットといえば、
個人情報保護などの観点から消費者は複数枚持つことを好まないだろう。
来年、DoCoMo自身がプラットフォームになって「iD」という後払いクレジットカードサービスを始める。今までDoCoMoは利用する側だったモノを開発側に回るわけで、自身が推してきた「おサイフケータイ」のEdy/Suicaと真っ向から対決。 ちなみにここには先行者としてJCBの「QUICKPay」さんがおられます。(今回セブンに技術アドバイスを行うみたいですが)
VISAやMasterなどが出てくるかもなーと思うけれど日本だけの市場ではムリでしょうね。
【まとめ】
結局、この手の事業は「ネットワーク性」というものが重要になってくる。そのネットワークからはみ出して、被害を被るのならばこのままネットワーク内にいたい、というのが消費者のSecond best的な回答になる。
Windowsなどが事実上標準となったのもこうやって、周りのソフトウェア・周辺機器をしっかり固めていったことに大いに起因している。
セブンでしか使えないカードvsレストランとかでも使えるカードという視点で見てみると、不便きわまりないことが分かる。いくら店頭でチャージ可能とはいえ、現金チャージするのであれば現金で払えるわけだし、逆に店頭で筐体使って口座からお金を振り込むのであれば、そんな面倒なことをするわけはない。
結局、このカードがポイントカード的になるのであれば、それ以上の広がりは見込めないだろう。またはFelicaを利用して携帯非接触型にするのであれば、携帯によるチャージを行ってくれるかもしれない。カード型の電子マネーは、持たないといけない理由がない限り、改めて所持してくれないと思う。
【2005.12.07追記】 ○セブンイレブンはオープンプラットフォーム?! 銀行と提携してATMを各店舗に導入していく他社をよそに、セブンは独自のATMシステムを導入。 NRIとの連携で生み出されたこのシステムは、銀行のみならず郵貯、信金などとも連携をし、 特定の銀行と結びつかなくてもネットワークをオープンにすることで消費者利益の向上に努めた。 ということは、今回もセブンがネットワークを広げるとすれば取り残されるどころか、 ネットワークのキープレーヤーとなる可能性が高いのか?