●【読みたい】 柳田國男 - 妖怪談義
夏になれば「怪談」だの「呪い」だのが、商業主義のなれの果てとして
コンビニに本屋に、恐怖体験の切り売りがされている中、柳田國男のある意味、
読み物としての妖怪話は、空恐ろしくなるという不思議な体験をすることが出来る。
あくまで、涼しいところで読めば、という条件付きではあるが、
体感気温を(さらに)下げてくれることは間違いない。
"人が物を信じ得る範囲は、今よりもかつてはずっと広かった…(後略)"
余裕なく、目に見える物だけしか信じることができない現代人にお勧め。
ばかげているといわれる向きもあるでしょう。
その通り。現代科学では解明出来ないことばかりです。
しかし現代科学が解明出来ることってなんでしょうか。
天気予報一つとっても、何時何分何秒にどこで雨が降ると言い切れるか?
なぜ人の気持ちは変わりやすいのか説明出来るか?
妖怪はそんな心の隙間をうまく埋める物として利用されすぎた結果、
妖怪単体を夏の安っぽい番組に切り売りしなければ生きていけなくなったわけです。
逢魔が時、と呼ばれた夕刻に読むことをおすすめします。
