●終わりは始まり。
<em>『何でこんな目にあわなくちゃいけないんだ。
僕らが何をしたっていうんだ。
僕や彼女や彼女の男やそいつの奥さんやらが、誰になにをしたっていうんだ。
何でみんな今夜は泣いているんだ。
誰に僕らを泣かせる権利があるんだ。
僕らが何をしたっていうんだ。』</em>
~恋は底ぢから、中島らも~
理不尽にしかことが進まない時がある。
そんなとき、いったい誰が悪いのか問うてみたくなるのはきっと俺だけじゃないはずだ。
あいつと続かなかったのは、あいつが浮気性だったからか。
はたまた、あいつは地味で一緒にいても落ち着きすぎたからか。
俺に我慢が足りなかったか。
俺は好かれるに足りる存在じゃなかったからか。
なんでみんな泣いているんだ。
なにがみんなを泣かせているんだ。
俺が偽善者だからか?
いい人気取って、人を救った気でいるからか。
でも、たいていの場合誰も悪くない。
彼女が自分の元を去って新しい男を見つけたことも、
自分が新しい恋愛を見つけようともがいていることも、
幸せそうな微笑みを誰か他の男にむけているのを街で見つけたときも。
恋は始まるときも終わるときも明確な理由なんて無い。
だからこそ、おもしろく、だからこそ、どうしようもない無力感に襲われるのかもしれない。
そんなことがわかったところで、誰かが居なくなるという穴は心の中にしっかりとあるわけで。
何でもないと思っていたときほど、何でもないことはない。
夜の暗闇にシンと心が締め付けられるような想いは、
もう一度同じあいつを求めつつ
次の誰かを捜す勇気ある第一歩だ。
<em>(Salvaged from TALK W/O LIPs, on July 01, 2004, added on July 28, 2005)</em>