●セピアの想い
部屋が汚い。
思い出で部屋が散らかってる。
捨てられないもらいものたち。
カナダを出るときに、もらったホッケーパック。
"Don't smoke too much!"と友達に書かれた、丸いコースター。
誕生日にもらった本。
旅立ちの時の餞別。
古ぼけた写真。
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あげたほうが忘れることはあっても、
もらったものは忘れることのない鮮明な思い。
それらはまるで、机の奧から見つけたテープのようなもの。
少し古ぼけた音で、語りかけてくる。
寂れた音。
楽しそうな声。
二つの手に収まらないほど、思い出の品はあるけれど
思い出は、ちゃんと一つの頭に入っているから
泣くな、思い出たちよ。