●おやじのこと。
親が好きか、と聞かれたらなんて答えるだろう。
大好き…ではない。でも大嫌いでもない。
微妙な距離感は確かにある。それが何なのか、年齢的なモノかそれとも俺個人のモノかは、
なんとも説明しがたい。
子供の頃は単なる親父だった。
忙しく仕事をしていた人で小学校の高学年になるまでキャッチボールなんてした事なかった。
その年になるとなんとなく親と遊ぶのは恥ずかしくなる。
そんな時期のある日、
放課後にキャッチボールをする、と約束していたことを忘れて学校で友達と遊んで帰った。
「あんた、お父さんグローブ磨いて待っててんで」
とおかんに言われた時、ちゃんと謝れなかったけど二度とそういう事をすまい、と思った。
文句の一つも言われれば、こんなに印象深い思い出でもなかっただろうけれど、
そこには今まで子どもと遊んでやれなかった親父の責任感からの沈黙が、
逆にシンと心に響いた。
留学をして、帰ってきたとき、親父はやせこけて病の床に伏せっていた。
不思議と何も感じなかった。寂しいとか悲しいとかそういうなんじゃなく、ゼロの感情とでも
言おうか、そういうもんだった。
次の日、俺が病院で親父と夜を過ごすことになったとき、神をも呪いそうな思いになった。
高校も大学もたいしたところは出てない。いや、大学は大学とよべない夜間だ。
それでも太陽が昇る前に会社に行き、星が空高く上るようになってから帰宅していた。
そうやって毎日働いて退職しようかという年になって、この仕打ちか?
神も仏もあったもんじゃない。
その瞬間、死ぬということがこれまでになく現実感を伴って、鋭い切っ先を自分に突きつけてきた、そんな感じだった。
いつか両親が死ぬということを漠然と不安に思っていた10代はもう終わった。
死んだらどうしようではなく、死ぬのだ。
そう思ったときから、人生はまた違う意味を持ち始めた気がする。
大袈裟なのかも知れないが、覚悟ができたんだ、とそう思う。
そういう年になってしまったことを恨んでいても仕方ない。
あとどれだけ生きるのかはわからんが、
自分の納得が出来るように生きて欲しい。
っつうことで、退院記念☆
コメント
お父さん、退院おめでとうございます☆
そんな大変なことになっていたなんて、普段のkcさんを見ていたら分かりませんでした・・・。
考えたくないけど、両親が"死ぬ"かもしれない年齢になってきているんですよねぇ。
そろそろしっかり親孝行しないとなぁ。
Posted by: きっちん | 2004年06月08日 09:18
勇気をだしてコメントします。
涙でそうになった。本当に。
多くは書けそうにないけど、コメントせずにはいられなかった。
Posted by: さだ | 2004年06月08日 15:02
とりあえず退院おめでとうございます。
俺も去年お父さんお母さんが相次いで倒れて入院したけど、なんかその時、この先必ず別れがくるんやなぁってひしひしと感じたわ。
親孝行したい時に親はなしにならんように、と思いました。
Posted by: maru | 2004年06月08日 23:55
退院、おめでとうございます☆
一安心だね☆
お花もとっても綺麗。
ずっと気に留めてたことだったから、その報告が聞けて嬉しいよ。
学校で見かけたとき普通の時と同じような顔してたけど、ちょっといつもと違う感じの雰囲気が漂ってたよ。
kcもあんまり無理しないようにね。
Posted by: shiho | 2004年06月09日 11:16
人がこの世から居なくなる時とか、自分がとっても苦しい事、悲しいことに対面してる時も、
世界って変わらず動いてるよね。。
なんであたしはこんなに悲しいのに?!って思ったりしたな。
大変化が私には起こってるのに、なんで?!??!って思った。
私の母親はすぐ、自分が死んだら、、って発言をする。
最近までは、そういうのやめてや、って言ってたけど、
彼女は自分なりに、身近に感じてるから故の発言なんよねー。
なんか最近、人生というか、人が生きるという事についてをとてもよく考えます。
兎にも角にも、お母さんかな?退院おめでとうございます。
Posted by: 紗貴 | 2004年06月09日 17:46
違うね、退院はお父さんで、お疲れ様、がお母さんあてやね??
すんませんっ!
Posted by: saki | 2004年06月09日 17:46
退院おめでとうございます☆
親の存在ってほんまに空気みたいなもんで
なかなかお父さんお母さんのことを思ったりすることって少ないんよね。
今すごく両親に会いたくなったよ。
Posted by: あいこ | 2004年06月10日 20:57
留学相談会、お疲れ様でした、そして退院、おめでとうございます★
このブログ読んで、ちょっとびっくりというか・・・
ほんと企画に追われて忙しそうにしているケイシさんからは分からなかった部分を知ったというかんじです。
親がいつかは死ぬって当たり前のことなんですけど、改めて考えると深いこと。
考えただけで涙でてきそうになりますね。
私は大学にも行かせてもらえて、特に不自由なことなく生活が送れているのは両親のおかげで、これから親孝行していきたいと、改めて思いました。
Posted by: いぐいぐ | 2004年06月10日 23:18
お父さん退院しはったんや。こないだから気にはなっててんけど聞けんくて・・・ほんとよかった。
Posted by: mika | 2004年06月11日 00:37
そういえば、この写真うちの庭です。
言い忘れてた…
Posted by: k | 2004年06月13日 10:56