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2004年04月23日

●留学を終えることになって、伝えたいこと。

長かったのか、早かったのかおいらの留学生活ももうすぐ永遠に終わりを迎えるわけで。
終わりはいつもあっけないもので、なんかごたごたして出かけていくのが、人の世の常みたいですね。


思えば去年の8月、汗もにじむような暑さの中、いろんなヒトに見送られあったかいメッセージをもらって日本を旅立ちました。海外に行ってくるよー、っていっただけで送別会や励ましのメッセージを送ってくれる友達がいることにすごい嬉しくなり、名残惜しい気持ちが出たことを覚えています。


(続き読みたい方は、>>See all textをおしてね)

同じ留学仲間達とは出発日が違ったものの、それぞれに頑張ろうとそう思ったのでした。泣きながら空港まで見送りに来てくれた彼女にも辛かったろうにめっさ感謝しています。
自分の帰りをちゃんと待ってくれる人がいるということ、そしてむこうにいっても頑張って欲しいとみんなが思っていることがくすぐったいような感覚でもありながら、強力な支えとなりました。



時は過ぎ、カレンダーにもう1つ年をくわえる頃、日本に一時帰国しました。波乱の幕開けをした帰国は、例年にないほどごたごたとした年末年始になってしまいました。やはり永遠に続く物なんてないんだ、と頭で思っていたにしても心はそう簡単には理解できなかったようで、自分にとっては大変な、そして改めて人生について考える機会となりました。

「病と老いは平等に、残酷に誰の体にもいつか蝕まれるものなんだな」
と思うと、既に夜中2時を回った病院のベッドの横で、その父の姿に自分の姿を重ねずにはいられなかったのです。

頑張っても、最後はこうなるのか

そう思えば、どうしようもない力にあがなえずただ流されていくだけのヒトにやるせなさを感じたわけです。留学はやめる気でした。実際のところ、その話で関係各所に連絡していましたし、それでも後悔はないと思いました。

神が世の中にいるのかどうかはおれにはわからんが、なんでか私にはまだ微笑んでくれたようで、またカナダに戻ってくることになりました。

その決断が正しかったのかどうか、今はわかりません
でも少なくともこうやってちゃんと留学を終えられたことを考えればその決断は正しかったのではないか、と今は言えます。でもそれは今の段階であって、さらにそれが数年後、数十年後どう感じるのか・どう結論づけられるのかは分かりません。

多くのモノを得ました。

  • 新しい友人、教授や街で通りすがったときに話した人間関係
  • 勉強や授業で学んだ学問
  • 海外でも暮らしていけるという自信
  • 外から日本を見るという客観的視点

    新しい境地を開けた、といえば大げさかも知れません。日本にいても得られることだったかもしれませんが、新しい環境に飛び込んだことでよりショッキングに、よりビビッドに自分の心に直接響いた気がします。

    また、同じようにして多くのモノを失いました。

  • 日本で勉強することが出来たこと
  • 友達と過ごすことの出来た貴重な大学生活
  • 就職のために使えた取り戻しの出来ない時間
  • あと何十年も生きるわけではない家族との時間
  • 自分のために待っていてくれた彼女

    留学とは、他の全てのことと同じように、万能薬ではありません。
    ましてや、留学に行くだけで得られる事なんて限りなく数少ないことで、あとは自分の努力によるモノです。
    日本にいて出来ないことが海外に行ったから出来るようになるわけではないんです

    「全ての動作には反対の方向への動作が発生する」
    と言ったのは、ニュートンだったと思いますが、それは留学とて同じ事です。良いことも大きいだけに、失うモノもきっと(見えないだけで)沢山あるでしょう。


    蝉が休みなく鳴いていた夏から、季節は秋を過ぎ冬を過ぎ、そして次の春になりました。変わったのは季節だけではなく、私自身も気づかないだけで変わったのでしょう。そしてみんなが大きく変わったことだと思います。

    何かを選ぶこと=他のモノを捨てること
    人生はこれなしではやはり語れないと私は思うんです。
    何を選んでいくか、何を考えていくか、それを人生では大切にしていきたいと思うのです。

    最後になりましたが、みんなありがとうございました。

  • 留学前に英語力を支えてくれた英会話教室の講師、先生のみなさんありがとうございました。
  • メッセージが人の背中を支えてくれることを教えてくれた友達、ありがとうございました。
  • 色々手続きをしてくれた両大学のInt'l Officeの皆さん、ありがとうございました。
  • こっちで色々と教えてくれた教授、ありがとうございました。
  • いろんな事を話しかけてくれたこっちの友達に、ありがとうございました。
  • 日本から心配して話してくれた友達、ありがとうございました。
  • Blogを読んで感想をくれたみなさん、ありがとうございました。

  • そして誰よりも、この留学の一番の応援者であり、出資者であり、そして誇りに思ってくれた私の両親に、特別の感謝を送りたいと思います。それなしでは留学は実現不可能でした。
  • 私に関わった全てのヒトに、ありがとう。
    いつか同じようにこの気持ちをお返しできれば、と思います。

    2004年4月23日 モントリオールにて 留学の締めの言葉として K
    with special thx to Y

    ▼あとがき

    留学は万能じゃない
    そう批判し続けて私は留学した。留学が何でもかなえられるような夢の経験に例えられていて、そして留学経験者が語る留学にうそくささを感じていたからだった。

    「留学にいって、世界が開けた」
    「留学にいって、本当に素晴らしかった」

    何を言ってるんだろう、と思っていたし、一部では今でもそう思っている。

    留学は世界を変えない。留学自体にそんな力は当然ない。
    留学があなたの世界を変えるならば、それはその機会をどう使ったか、それに全てはかかっている。

    きれい事だけでは留学はすまされない。いろんなところに旅行も出来るし、あこがれの海外に住むことは出来る。かっこいい「ガイジン」も見つかるかも知れないし、場合によってはそのヒトが恋人になるかも知れない。

    でもそれはウラにとんでもない努力があってこその楽しみだ
    留学生は毎日、第一言語ではない言語を話すというシンプルな作業にストレスを感じている。当たり前だ、それが普通にしゃべれるなら留学なんてこないだろう。それにくわえて大量のReading、Assignment。誰も泣きを入れても助けてはくれない、それはすごい孤独な作業だ。教授に話しに行ったり、事務室に交渉しに言ったり、言語の壁に当たることは本当に少なくない。

    さらにそれにくわえて文化も違う。
    同じような食文化がある国は少ないし、だいいちなかなか料理している暇がないこともまた事実だろう。人と話していてもここが違うんだな、って思ってしまうことはそれもまた楽しさの一つだが、限界を超えたときはストレスになりうる。

    「Kは適応能力が低い」「Kは社会性がたりんじゃないのか?」
    そう思われる御仁はきっといるだろう。そのせいかもしれないけれど、それでもきっとやってみればどれほど大変なことをこなしたのか、きっと分かるんではないかと思う。


    大変だったからこそ、この経験は無に出来ない。そう考えるからこそ、留学生は必死になって勉強したことを活かしていこうとする。そこに留学することの意義があるからだ。留学して現地にいる間はそのことに気づかない。終わってから振り返って、そこにある意味が見えるのが留学だと、おれは今そう思う。

    変な幻想を抱くのはもうやめて、留学という人生の一つのオプションを真剣に検討して欲しい。
    それはあなたの人生を大幅に変更するものかもしれないし、自分にとって本当に辛い経験になるかも知れない。むしろ留学は止めて日本で頑張ろうという気になるかも知れない。

    それはそれでいいだろう。それがあなたの選択である限り、ちゃんと考え抜いた結果である以上、誰にも尊重されて良いはずだ。留学でも同じ事だ。そんな頑張ろうというヒトを支えていきたい、そう思ったのがこのBlogやSTEPFORWARDという団体を作った理由だった。この内容がまた次に活かされていけばいいと思う、書き綴った意味はきっとそこにある。

    さて、もう一回自分を考えてみるか。
    留学が自分をどうかえたのかを。

    そこが人生のおもしろいところなんだから。

    ADs:fotolog - "I heard she said..."

    写真集も新装開店。
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    » 留学終了まであと2週間! from 日々草子 - Just as I am -
    KCの留学を終えての記事に、終える直前の立場でトラックバックします!(コメント長くなったので・・・・苦笑) [Read More]

    コメント

    まずは、留学、お疲れ様でした!!!
    いろんなこと、あったね!

    なんだかコメントかいてたら長くなったのでTBにします!笑

    Kさん、お疲れ様でした。
    私は20歳の学生時代から大学を二部に通い、働き始め、一般社員から副社長まで20代に経験しました。
    その経験は非常に大きかったのですが、あとから考えると、英語の基礎ができていればもっともっと世界が広がっていたように思いました。
    それで、今頃留学しているわけですが。

    人それぞれ、目的は違うと思いますが、留学して精一杯努力した結果が何かの形で残ればそれでいいと思います。
    今後とも連絡取り合いましょうね!
    Keep in touch!

    こちらでは初コメントですね。

    とりあえずお疲れ様です。とは言っても最近たぶん日本に帰るときは留学の終わりじゃなくて、あくまで始まりの終わりだなぁと思ってて生かすも殺すもこれからですよね。

    しかしこのエントリーは1ヵ月後に僕のblogにコピペしてもいいほど、言いたいことが同じですw。不思議なもんです。

    長!!どんだけ書いとんねん。
    留学お疲れ様。まぁいまだにほとんどのひとは、お前がカナダにいるってことを信じてないんだけどねぇ。駅前留学でしょ?西北で見たっていう目撃証言多数出てますよ!!

    なんだよ、西北にいたのかよー。
    まあ、俺も留学?大阪留学・・。
    今や大阪弁も使いこなす、バイリンガルですよ。
    ケイシもよくがんばったよ、西北で。

    ケイシがすげーいいこといってたから、ちょっと茶化したくなったんですよ。
    許してくれや。

     なるほどねぇ~。まあ、ワタシ的には、サポートしてくれる親や友達がいてくれたから、留学をすんなり進めることができたわけですが、やっぱり数多くの困難にぶち当たったりはしました。その証拠に、バッチリ500円ハゲもできたしね。(そのことに対してまた10円できそうな勢いやった)

     私にも、得たもの・失ったものはたくさんあります。それは、どんなことをする場合にも付きまとうと思います。それぞれの場合に、失うであろうもの・得るであろうものを天秤にかけて、よ~~く考えて、自分の人生に最大限に有効な決断を下すべきだと思います。その時に、私たちのような留学経験者の意見も参考にしてもらえれば嬉しいです。『自分は人生のなかで何を一番重んじるか。』これに尽きると思います。それぐらい真剣に考えないと、嫌になったときにもちません。

     まあ、予想外に得たことも多い留学だったので(なぜかすでに過去形)、一概に、決める前からゴタゴタ言うのももったいないんですが。まあ、根性と前向きな姿勢があれば、たいがい良い経験になるんじゃないでしょうか。これも、終わってからそれぞれ得たもの失ったものを天秤にかけて、この留学は成功だったのかを考えるのもいいですね。ただ、失敗だったと思っても、決して後悔をするのではなく、後の人へのアドバイスにするとか、自分へのこれからの生き方のヒントなどにできればと思います。

    ※長くなってゴミン

    紗貴はK氏が上で言ってるように、多くの留学生がコメントしているような(素晴らしい!みたいな)
    留学生活を夢見て渡米した人間の一人なんです。
    そしてまず、言葉の壁の前に理想と現実の大きな壁にごっつーーーんと額をぶつけましたよ。ええ。笑
    理想に追い立てられて焦り、妙に不安ばっかり抱いてた時もありました。。

    でも結局、留学で身についたこととか、できた経験全ては日本に居れば出来なかったことばかりだと思います。私は。
    K氏が直面した家族との問題、一緒と考えることは出来ないし同じとは決して思わないけれど、
    私も家族と離れている間に大きな問題が発生してて、今でも続く隔たりを作ってしまいました。
    家族って一番支えてくれていて、有り余っているわけでは決して無いのに、私のために高額出費を惜しまなかった母。
    それでもやっぱり、失ったものが沢山あってもやっぱり負け惜しみとかではなく、本当に本当に留学行って良かった、って今でも思います。
    留学したい、という一言の呟きを拾ってくれた母親に本当に感謝です。

    K氏、あなたの帰りを誰よりも、、、とは言えないけど(笑)
    取り合えず、首を長くして待ってます。

    何かあっという間だったね、お疲れ様です。
    じゃあ私はさきよりも1センチくらい首を長くして待ってるよ!(笑

    やって損な事なし、と思いたい。
    あなたのような日本人が戻ってくることを
    嬉しく思います(大袈裟&皇室風・・・)。

    知らなかった!海外生活終了だったんですね。

    お疲れ様でした。
    先に帰国ですね。Kさんのこれからの未来が輝かしいよう、
    アメリカよりお祈りしてます。
    Kさんといろいろお話できたこと、楽しかったです!

    ほんま駅前留学一年間はお疲れやなぁ・・・(嘘)
    けーし君、異国の地から皆に情報発信、そして皆に気を使って使って使いまくってくれたことに、感謝!!!!!!!!!!

    KCへ
     留学することで成長できるわけじゃないね。変化と成長は違うんだと思う。あたしも変わったと思います。それはある意味いいほうに、ある意味悪い方に。ある観点からみたらその変化は「成長」と呼ばれるものなのかもしれません。
     Paintingで抽象画をかかされたよ。さちは一番最初、完璧なものを「つくろう」として、夜桜をイメージを頭にえがいて描きました。教授は抽象画はイメージをもって描いたり、「さくらだ」って人に伝えてはいけないっていったのね。さちはその絵を気に入ってたから、その絵をぐちゃぐちゃて、また上からかきなおせっていわれていややってん。でも、教授はゆっててんやん。「これは長い間のほんのプロセスなんだ」って。
     で、さちはあなたのブログを見て、今やっとそのことばがわかる気がするよ。すこしずつ変えていく。始めから答えなんてない。しかも、一生答えもない。ただ、絵の具をぬって、考えながら、調和を大切にしていくほどに、その絵はすごくすごく「いいもの」になっていくんだよ。そして、ほんとにひとりひとりちがうんだよ。
     いつかKCが言ってくれたみたいに、留学が終わってもなんにも終わらない。そう思います。選ぶ事はなにかを捨てること。そのとおりです。大事なものをなくすことはすごくつらい。思い出になってしまうことも。でも、いろんな思いをして留学生活をおくったけいしはたくさんの財産を手に入れたと思います。おつかれさま☆またいっぱい話そう☆

    圭史へ

    お疲れ様~ 帰ってくるの楽しみに待ってますよ☆ 

    けいし。

    お疲れ様。ほんとにお疲れ様。
    けいしの文章をそのまま就活にあてはめて読んでました。就活だけじゃないよね。一日一日にすべて当てはまること。

    何かを得るって何かを失うこと。
    だって人間万能じゃないし、すべてを得ることなんてできないもん。だから優先順位をつけて、自分に一番必要なもの(だと感じるもの)を選ぶんよね。でもそれを見極めるのは難しいし、その決断が自分にとってよかったものかを知るのってすごく難しい。

    帰ってきてゆっくりする暇はないかもしれないけど、時間がたつのと共にけいしにとっての1年も形を変えることになるかもしれんよね。

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